昨年来、構造計算書偽造事件で構造設計と言う言葉を
頻繁に見かけるようになりました。一般の多くの方は、建築設計は1人の建築士がデザインから構造、設備などの全ての設計を行なうと
思っていたのでは無いでしょうか。しかし、実際にはニュースでも解る様に、構造設計事務所と言う専門の設計事務所があります。
ここでは、構造設計という名前の通り、建築物の構造部門の計算を行い、その設計図を描く設計事務所です。
実は設計事務所にはこの構造設計事務所以外に「意匠設計事務所」「機械設備設計事務所」「電気設備設計事務所」等があります。
一般の方が建築設計を依頼する事務所は意匠設計事務所が殆どで、ここが中心となり、お施主様とお打ち合わせを行い建物の設計を進めます。
そして、その設計を進める過程で必要に応じて、先の構造、機械、電気等の設計事務所に確認を取り、
お施主様のご希望に添える設計内容にまとめて行きます。そして、基本的な設計内容が確定しましたら、
専門の設計事務所が、それぞれ「構造設計図」「機械設備設計図」「電気設備設計図」等を作成し、それらと「意匠設計図」をまとめて
「○○○ビル新築工事設計図」となります。
また、これらの設計事務所以外にも、工事費を計算して算出する「積算事務所」や、完成予想図や完成模型等を専門に作成する、
デザイン事務所等があります。そして、それぞれ専門分野ごとに建築構造士、建築設備士、建築積算士等の資格がありますが、
一般的には建築士の資格のみで前述の全ての業務が出来ます。尚、完成予想図や完成模型を作成するだけでしたら、資格はいりません。
以上の様に、意匠設計事務所の知識のみで全ての設計を出来る場合もありますが、この様に建築設計は専門分野に分かれています。
当社の場合、意匠設計、構造設計両部門の専門建築士がおりますので、構造設計のみから総合的な設計と、幅広くご相談をお受けする事が出来ます。
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